金町
鎌倉時代の古文書にも登場する『金町』。葛西三十三郷の一つ『金町郷』として栄え、後には鎌倉街道下道の町屋として『金町屋』と呼ばれていました。“金”という文字には『淵』という意味もあり、金町の辺りで江戸川が大きく蛇行することから、『金町(かなまち)』と呼ばれるようになったと言われています。
水戸街道に由来する説もご紹介しましょう。水戸街道は、新宿のあたりでコの字を描くように桝形に曲がっています。これは防犯上の理由からだと言われていますが、この枡形の形状が、大工が使用する『曲尺(かねじゃく)』に似ていることから、その東側に位置する地域を『曲町(かなまち)』と呼ぶようになり、字が変わり金町となった、という説もあります。
古くからある地名ですが、その由来には諸説あるようですね。